ログイン ログイン

1年の計は元旦にあり 2009は「組織化の年」

2013年10月25日

今年もブログをあまり更新しないうちに新年を迎えてしまいました(^_^;)
 みなさん、明けましておめでとうございます。作者の高田です。今回もほとんどブログを更新しないうちに年が明けてしまいました。自分も気付けば35歳になり、98年6月にこのサイトを立ち上げてから10年が経過しました。いやいや、早いもんですね。  昨年はハワイでしたが、今年のお正月は香港におります。嫁と娘が後ろで寝てますが、僕は何か色々と考えすぎて眠れないので、アイランド・シャングリラの53階から夜景を眺めながらこの記事を書いております。ビクトリア湾の眺めがとても美しいです。香港はマブチ時代に2回ほど来ましたが、いい所ですね。  さて、今回で6年目となる「一年の計」について今年も書いてみたいと思います。今年のテーマは「組織化の年」と題したいと思いますが、その前にまずは振り返りから。 --- 2004年 : 「維持・収穫の年」 ○ 2005年 : 「変化の年」    ◎ 2006年 : 「維持・発展の年」 × 2007年 : 「蓄積の年」    ○ ここま_任郎鯒_兇衒屬蠅泙靴拭_ 2008年 : 「定着化の年」   △ うーん。微妙です。△にしておきます。最近は実行力が落ちてきているなぁと自分で反省。会社関連で○~△、家庭関連で△~×ということで、総合評価は△です。以下、各論で振り返り。 <会社関連> ☆定着化出来たもの : 研修コンテンツと教えるための方法論 これは結構形になってきました。自分の頭の中にあるものは、7割方は形になってきた感じです。スキル系科目も、MBA系科目も、必要最低限のものは殆ど揃いました。教材やケースの完成度も上がって来て、投入実績も増え、教え方も安定してきて、教えられる講師も増えてきて・・・ということで、まぁこれだけは順調なので○評価にしておきます。 ▲定着化出来なかったもの : 自社の営業や開発など ここはまだまだです。やはり個人技に頼る所が大きくて、形として組織に定着化させる所までは至っていません。出来る個人が増えてはいますが、組織としてやれているか、というとまだ今ひとつなので、△という所でしょうか。 <家庭関連> ☆定着化出来たもの : 生活基盤。。。 今年は引っ越ししました。関西から出てきて以来、都会の人混みがキライで春日部→市川→船橋→浦安と郊外を転々としてきた私ですが、ついに嫁の希望に添って「デパートと公園に徒歩で行ける場所」ということで、都内の上野近くに引っ越しをしました。新しいマンションにも慣れて、周辺に何があるかもわかってきて、まぁ普通に暮らせるようになったのですが、託児所やら幼稚園やら、子供関連の施設が何があるか把握出来ていないということで、評価は△にしておきます。 ▲定着化出来なかったもの : パパとしての立場。。。 これ、結構致命的です(笑)。パパがないがしろにされているということではなく、昨年に引き続き子育てへの関与が薄すぎた・・・ということです。うーん、2007年よりはマシにはなりましたが、やっぱり仕事第一なので子育ては嫁さんに任せきり・・・。子供に「誰?」と言われるようなことはありませんが、ちゃんとパパをやらなきゃと反省して、評価は×ということで。 --- で、今年のテーマの「組織化」という話ですが・・・まず最初に謝っておきます。蓄積して、定着化して、次に組織化して、いったいいつになったら飛躍するんだ!と言われそうです。 いや、ただやっぱり今年は「組織化」かなと思います。定着化と何が違うのかというと、定着化というのは「個人のノウハウとしてでも定着すれば良し」という考え方でした。自分しか出来なかったことが、他の社員が出来るようになればそれで良し、ということです。しかし「組織化」というのはそうではなく、特定の個人が人間技でやるのではなくて、組織として仕組みでやる、という意味です。 なぜ、組織化か。 大きく会社関係の外部環境・内部環境、家庭関係に分けて書きますと。 <会社関係・外部環境> まず外部環境ですが、今年は明らかに市況が厳しいですね。昨年の11月頃から急激に厳しくなっています。100年に一度の出来事だと言われるほどですが、うちのお客様も例外ではなく、自動車や電機を中心に輸出系製造業の皆さんは軒並み大打撃です。自動車や電機が厳しくなると部品系、材料系も打撃を受けるということで、製造業はみんな厳しい状況になっています。また金融も銀行・証券を中心に厳しい状況で、そこを主力顧客にしているSIerも厳しくなってます。中東の不動産バブルもはじけた結果、海運や建築資材、建設機器も低迷。。。打撃が少ないのは小売や飲食などの内需系、通信・電力・ガスなどのインフラ系、あとは総合商社ぐらいでしょうか。当社は総合商社と内需系サービス業のお客さんでほぼ5割なので大打撃は免れたものの、昨年までのような好業績を維持するのは世の中的に難しいんじゃないかなぁと思っている次第です。 ちなみに市況が冷え込むと広告・交通・教育の「3K」がカットされるというのは有名な話ですが、都銀などを中心に、これまで大量採用していた企業で新卒の採用数を前年度の3分の1にまで減らすなどという話もあり、新人研修をメインでやっている会社は来年(=2010年)に厳しくなるんだろうなぁと思ったり。こういう時に思うのは、一本足打法は当たれば大きいけど外すと危険だなぁ・・・ということですかね。 ということでまとめると、要するに日本経済が厳しいこともあって、教育予算は基本カットの方向でもあり、あんまり大きな成長は期待出来ないだろうなぁ・・・ということで、この期間を利用して組織を強化しようということでした。 <会社関係・内部環境> これは内輪の事情なのですが、単純に言えば人が増えてきたので、マネジメントのやり方を変えており、それがしっかりと根付くまでこのままもう少しやろう、ということです。 創業期から暫くは、自分のリーダーシップ(というか独断と偏見)で会社を引っ張ってきました。やるべきことは自分の頭の中で考えて、社員には全てHowで指示をするというスタイルです。そのスタイルだと無駄な議論や調整をしなくてすみますので、かなり効率的に組織が運営出来た結果として、短い期間でここまで来ることが出来たと思っています。 ただ、世のリーダーシップ論でも良くありますが、いわゆる「率先型」のリーダーシップをずっと続けていると組織が疲弊します。言われたことしかやらなくなったり、「どうせ社長は人の意見は聞かないんでしょ」と社員がしらける、ということですね。 「下手の考え休むに似たり」ということわざもありますので、つまらん意見を聞いていても時間の無駄な訳ですが、うちの場合は幸いにして元コンサル・元事業会社の管理職など、かなりいい人たちが集まってきて下さっていますので、私の独断と偏見で会社を経営するよりは、ちゃんと聞いて経営した方がいいな・・・と思っている次第です。 ということでまとめると、折角いい人に集まってきて頂いているので、特定個人が独断と偏見で決めるよりは、多少の無駄が発生しても、会社組織としてしっかりと話し合い、すりあわせをして、ベストな答えを探して行きたい・・・ということでした。 <家庭関係> 家庭での「組織化」というと、やっぱり家族をちゃんと、家族として成り立たせようということに尽きますね。。。嫁はちゃんと「ママ」の役割を果たしてますし、娘はちゃんと「子供」の役割を果たしてますから、あとは僕がちゃんと「パパ」の役割を果たせば・・・という所でしょうか。 これ、昨年から目標として掲げていて未だ実現出来ていないので本当にダメ人間なのですが、娘も2歳半になって言葉がだいぶ通じるようになってきたので、ちゃんと毎日コミュニケーションを取りながら、少しずつでも頑張って行きたいと思います!!! --- 最後に。 今年はぶっちゃけ「足踏みの年」とでも題してやろうかと思ったのですが(笑)、それだと何かあまりにチャレンジ精神がなさそうなので、やめました。 ただどっかで聞いた話で、右肩上がりの成長ばかり続けているとどこかで組織が疲弊する・・・というのがあった気がしています。 人生はまだだいぶ先が長いので、今年は市況も悪いことですし、足踏みして色んなものをしっかりと仕組みとして組織化したいなぁ・・・と思った新年でした。 今年は皆さんは、どういう年にしますか?  ぼちぼち、気長に、着実に、頑張りましょう! 2009年 元旦 高田貴久